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こんにちは、はらいかわてつやです。

社会人としての経験が長いベテラン社員の人にある、特にあなたがむやみに干渉する事が出来ないような目上の人達が大抵よくしてしまいがちである、ビジネスでの間違っている習慣があります。

それは、金曜日の夕方頃に、得意先やあなた等に対して「月曜日の朝までに返事をくだされば結構ですので」というメッセージを、仕事に関するメールにさりげなく加えてくる事です。

これは、一見「余裕を持ってこの事について、月曜日の朝までに判断をしてください」という、相手に気を使ったメッセージだと考えてしまいがちでしょう。

しかし、実際の意味は全く逆なのです。このようなメッセージを送るという事は、つまり、相手にとっては月曜日までに、要件に関しての決断をするように脅迫している事と変わらないのです。

土曜日・日曜日というのは、大抵の会社員にとっては休日です。仕事から身を離れ、それぞれのプライベートを満喫し、心身の休息を取って月曜日から会社で元気に働く為の意欲を養っています。

それは、メールを送った人間も同じようにしている事です。しかし、返事を強制された相手は違うのです。仕事の返事を決めるという事に精神を使えと強制されてしまっており、折角の休日を外出先や家で過ごしていても、頭の中で仕事をしないといけなくなってしまっています。

つまり、「月曜日までに返事をください」とは、「私は休みますが、あなたは土日も働いてください」という、失礼極まり無い態度をメールの中に潜ませている事に、他ならないのです。

世の中で成功者と呼ばれる人達は、このような失礼な事を相手にはしませんし、勿論相手にもさせません。なぜなら彼らは感性が鋭いですので、このようなメールの意味を一瞬で見抜く事が出来るからなのです。

もしもあなたに取引先等からこのようなメールが送られてきた時に、また、あなたが取引先にメールを送る時には十分に注意をしましょう。

送り相手があなたにとって大切だと感じている人の場合は、「自分だけ休むのですね?」と、仕事に対する軽視と共に無意識の失礼をしているのだと、相手に忠告して気付かせてあげてください。

しかし、あなたが相手を特に大事ではないと感じているのでしたら、金曜日の夕方にメールが届いていても、悠然と月曜日の朝に「今メールを拝見しました」と返信をしてしまいましょう。

金曜日の午後に送ったメールは、月曜日の午前中に送ったメールと同じ扱いにしましょう。金曜日に仕事のメールを貰ったからと言って、あなたの土曜日と日曜日を犠牲にする必要は無いのです。

ご参考までに。


はらいかわてつや
リッチマンからの贈り物