メドツ
知らない土地を車で運転していると色々な看板を目にします。
ところどころの文字が消えて意味のわからない看板や地方ならではの方言が使われている看板など、その時は意味が気になりますがいつのまにか頭の中から消えてしまう事も多いものです。
けれど名物になっている看板や、思わず笑ってしまって忘れられなくなる看板もあります。

青森でそんな名物看板の一つが撤去されることになったそうです。
「メドツが出るぞ」そう書かれた1枚の名物看板、この意味がわかりますか?
40年ほど前から八戸市田向地区の館越山のふもとに建てられたこの看板には地域の子供を水難事故から守るための役割があったそうです。
しかし田んぼや用水路が無くなったことでその必要性がなくなったのです。
そろそろ「メドツ」の意味がわかったでしょうか。

「メドツ」とはこの地方の方言でカッパのことです。
「メドチ」と呼ぶこともあるそうですが、カッパも地方によって様々な呼び名があるようです。
メンツチ、カワラゴ、カワッコ、カワワラワ、カワランベ、カワタロウ、スジンコ、ガラッパ、テナガ、カワノヒト、タビノヒト、カオーラ・・・。
北から順に並べてみましたが意外に面白いものです。
カワタロウ、カワノヒト、タビノヒト辺りはもはやカッパではなく、もしかしたら人の仲間だとでも思っていたのでしょうか。

このような伝説などは時代が移っても変わらず残っていて欲しいと思うのは私だけではないと思います。
「メドツが出るぞ」の看板もどこかに再設置されればいいなと思います。

はらいかわてつや

リッチマンからの贈り物

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