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親しくない友人から起業に誘われても、「群がるつもりはない」を答える

こんにちは、はらいかわてつやです。

あなたがサラリーマンとして日々多くの人達と共に働いていますと、将来独立をして起業をしたいと考えている人達に関わる事も、多くあるでしょう。

その中には、「共に会社を立ち上げないか?」と言って、友人を起業に誘っているような人もいます。相手のしているその様子を、あなたもよく見かけているかもしれません。

また実際に、あなたも友人から起業の話を持ちかけられた経験も、あるのではないでしょうか?

現在、世界的に注目を浴びているアメリカのコンピューターメーカー、アップル社については、あなたも勿論御存知でしょう。

アップル社も創業時には、スティーブ・ジョブズは友人のコンピュータ・エンジニアであったスティーブ・ウォズニアックらと共に会社を立ち上げました。今では誰もが知っている有名な大会社も、実は複数の人が共に立ち上げた会社なのです。

しかし、これはあくまで、アップル社での話です。ですので、あなたの勤めている会社の友人が起業するのとは、状況が全く異なるものです。

会社を起業したいと考えているあなたの友人は、あなた達にとってはお互いに親友と呼べるような人でしょうか?そうではないのでしたら、相手があなたを誘うのは、単純に1人で会社を立ち上げる事が不安だからです。だから学生時代の延長線上で、あなたや他の友人を誘う事によって、不安を拭おうとしているのです。

私が今までに遭遇した事例の中には、代表取締役が4人というような会社もありました。きっとあなたの知る人物のように、1人が他の3人を誘い込み、共同で会社を立ち上げたのでしょう。しかし私がその会社に関わった半年後に、内部で激しい対立が起きてしまい、後に空中分解をして無くなってしまったのです。

そもそも、ジョブズとウォズニアック程の親密な関係であればともかく、何故あなたはその人達と今の仕事を辞めてまで繋がっていないといけないのでしょうか?

あなたが会社を立ち上げたいと考えているのならともかく、親密でもない友人が頼むからといって無理に起業に協力しても、あなたは後々に相手に利用されてしまうだけです。それ程親しくもない相手に良いように使われる事によって、あなたが不幸になるなんて、馬鹿ばかしい事ではないのでしょうか?

ですので、もしも友人等に「一緒に会社を創ろう」と声をかけられた時は、「私はそれをしたいと思いませんし、サラリーマンを辞めてまで、無理に群がるつもりはありません」と言って、断ってしまいましょう。

起業に誘ってくる相手が将来のジョブズだと思える程に有能でない限り、協力するあなたに明るい未来を授けてはくれません。

会社を立ち上げるときは、明確な上下関係を初めから設けてから立ち上げなければいけません。ジョブズとウォズニアックにそれがあったように、組織の中でのNo.1の力を持つ者とNo.2の力を持つ者が明確である事が、共同経営成立の条件なのです。

ご参考までに。

はらいかわてつや
リッチマンからの贈り物