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こんにちは、はらいかわてつやです。

私達大人は、選挙権を持っている以上、
一定の期間で行われている町の代表を決める選挙や、
国の政治に関わる人を決める選挙に
参加しなければいけないという義務があります。


その為、選挙日前のシーズンになりますと、普段は静かな町でも立候補者達が選挙カーや街頭演説等で、「清き一票を御願い致します」と、あなたを含めた大勢の人に票を呼びかける声で溢れています。

しかし、同時にその時期になると、立候補者からではなく、その支援者であるだろう第三者から、「この人に投票してください」とお願いされる事があります。

それは、家でくつろいでいる時に電話で呼びかけてきたり、あるいは会社の同僚や上司、また、家族の知り合いや全く知らない人でも、休憩時間の合間や出会いがしらに御願いしてきたりする事もあります。

あなたやあなたの家族も、実際にそのような人に関わった経験が、いくつかあるでしょう。

彼や彼女は電話口や本人の口から、始めは世間話をしていたのにもかかわらず、あなたや他の人達に向かって突然「今度の選挙は、是非この人にお願いします」と、頼んできます。

しかし、相手の言っている「お願い」とは、一体何なのでしょうか?全くもって、意味が分からなくなっています。

そもそも選挙というのは、私達が暮らしている国から与えられている義務ではありますが、他人が好き勝手に選ぶ人を相手に強要して良いものではありません。選挙権を持っている一人ひとりの有権者が、「この人が良い」と思った立候補者に票を入れ、それによって多くの人から票を貰えた人間が選ばれなければいけないものなのです。

立候補者達も、選挙カーや演説で「清き一票」と何度も言っている筈です。それが例え社交辞令であったとしても、誰かに強制された票は彼らが私達に求めている「清らかな一票」では無くなってしまうのです。

頭を下げながら「ぜひ、あなた様の清き一票を入れてください」と叫び続けている立候補者の中には、実際に当選したら一変して傲慢になってしまう事も、珍しくありません。しかし、それでも私達が自分で選んだ人だからこそ、「次はこんな人を選んではいけない」という責任を感じると共に、政治に対してももっと積極的に意識出来るようになるのではないでしょうか。

投票者を執拗に強制してくるような人に「この人に投票してください」と頼まれた時は、「私は自分で投票する人を決めます」とキッパリ言ってしまいましょう。

勿論、立候補者達の中にあなたが選びたい人がいない時は、義務を放棄し、棄権をしてしまっても構いません。

あなたが誰に投票しようが、選挙を棄権しようが、あなたの自由なのです。それを他人が強制的に奪える資格は相手に無いのだと知っておきましょう。

ご参考までに。

はらいかわてつや

リッチマンからの贈り物