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冬が旬の魚は数多くいますが、その中でブダイもまた冬が旬の魚として知られています。

ブダイの身は、モチモチとした食感で刺身にすると美味で知られていますが、クセが強いので薬味を充実させてから食すと良い様です。
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また、煮つけや味噌漬け、洗いにして酢味噌で食べるなど色々な方法で昔から食されてきた馴染の魚の一つです。

そんなブダイを食べた70代の女性が、食中毒とみられる症状を発症し亡くなりました。

女性の食べたブダイの入手経路は不明となっていますが、多分普通に食用として親しまれてきた魚なので、何の疑問も持つ事無く調理して食べただけだったと思います。

食中毒の原因になったのは、ブダイの内臓に含まれていたパリトキシンと言う猛毒で、フグの肝に含まれている毒テトロドトキシンより毒性が強いとされています。

そもそもブダイの内臓にそんな猛毒が蓄積してしまう背景は、ブダイが食用としている藻に微量に含まれており、成長する過程で長期間食べ続けて行く事により体内に蓄積されて、毒性の高い内臓を形成してしまうのだと考えられています。

しかし、パリトキシンを含む藻が生息している地域がハワイ周辺の海域に限定されている為、その海域以外の地域で育ったブダイには高い毒性は無いとされていますが、興味本位で内臓を食べたりする行為は大変危険ですので真似しない様にして下さい。
リッチマンからの贈り物

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